
ニセコは、素晴らしい雪質により世界中のスキーヤーたちにとって憧れの地となっています。
スキー好きな富裕層が集まるこの地には、外国資本の投資も集まってきて、地域の不動産開発やホテル建設が急速に進んできました。
しかし、最近ではその成長に陰りが見え始め、「ニセコ終わった」と揶揄されることがあります。
実際、急速な不動産投資によって誰も住んでいない住宅が増えたり、外国人による交通事故の多発や、不法電波の使用など、よくない情報も聞こえてきます。
今までものすごい勢いで成長してきたニセコバブルですがバブル崩壊は始まっているのでしょうか?
オーバーツーリズムを防ぐためにニセコは総量規制をかけることを決定しました。
合わせて外資系ホテルへの影響についても紹介していきます。
この「ニセコ」周辺には、観光に便利なホテルや旅館も多いです。
ニセコは国際的なスキーリゾート地として多くの外国人観光客が訪れるため、高級な外資系ホテルの進出が進んでいます。
主な外資系ホテルとしては、ヒルトン、ザ・リッツ・カールトン、パークハイアットなどが挙げられます。
これらのホテルは、国際的なブランド力と高品質なサービスを提供しており、ニセコ地区の観光産業に大きく寄与しています。
この記事では、ニセコ終わったの真相は?バブル崩壊の兆しと外資系ホテルへの影響についてまとめてみました。
また、ニセコ観光に便利なおすすめホテルなどもご紹介しますので参考にしてください。
ニセコ終わったという噂の真相は?
この投稿をInstagramで見る
上記動画はニセコバブルの象徴の1つである「ルイ・ヴィトンゴンドラ」です。
ニセコのパウダースノーの質の高さは、雪質を求める外国人スキーヤーの心を捉え、海外から多くの観光客が来るようになりました。
しかし、この人気が強まる一方で、「ニセコ終わった」という声も聞かれます。
なぜ、そのようなことが言われるようになったのでしょうか?
気になるその理由を紹介していきます。
居住実体のない住宅の増加
ニセコは国際的な観光地としての魅力から、2000年以降急速に外国資本が投入されてきました。
特に倶知安町のニセコひらふ地区周辺では、外国人投資家による不動産購入が活発化しました。
購入者の多くが実際にニセコに居住する意図を持たない外国人であり、投資やセカンドハウスとしての利用が主な目的となっています。
その結果として居住実態のない住宅の所有者が急増しています。
このような外国人による投機的な不動産購入は、倶知安町全体の地価上昇を招いています。
2018年から2021年にかけて、倶知安町の住宅地および商業地の地価上昇率は20%から50%に達し、全国で最も高い上昇率を記録しました。
地価および家賃の急騰は、既存の地元住民に大きな負担を強いる結果となっています。
高騰する家賃や物価に耐えられない地元住民が、他地域への転出を余儀なくされています。
誰も住んでいない家が増えているのに、地元民が住む場所がなく転居していく状態が続くと、住民不在の観光地になる恐れが出てきます。
これがニセコ終わったと言われる理由の一つです。
外国人ドライバーによる交通事故の増加

ニセコ終わったと言われる理由の2つ目は、外国人ドライバー交通事故件数の増加です。
地域住民や観光客の安全を脅かす深刻な問題となっています。
倶知安警察署が発表した最新の統計によると、2023年冬季シーズン(12月~2月)におけるニセコ地区での交通事故件数は合計350件に上り、前年同期比で約20%増加しました。
特に1月は過去最大の事故件数を記録し、1日平均12件の事故が発生しています。
事故のうち、全体の約55%が外国人ドライバーによるものであり、その割合は年々増加傾向にあります。
特に、オーストラリア、イギリス、カナダ、ドイツなどからの観光客が多くを占めており、これらの国々からのドライバーが日本の冬道に不慣れなため、事故発生率が高くなっていると報告されています。
外国人ドライバーが事故を起こす理由
多くの外国人ドライバーは、自国では雪の少ない地域から訪れており、雪道での運転経験が乏しいことが事故増加の主要な要因とされています。
スリップ事故や急ブレーキによる後続車との衝突、雪上での車両制御の喪失など、技術的なミスが頻発しています。
日本の交通ルールは、右側通行や一時停止の厳格な遵守など、国によっては異なる場合があります。
特に、左側通行の国(イギリスやオーストラリアなど)から訪れたドライバーが日本の右側通行に適応できず、交差点での右折時に歩行者との接触事故が発生するケースが目立ちます。
また、一部の外国人ドライバーは、自国では許容されている運転習慣や飲酒運転の基準を誤解しており、危険運転や飲酒運転に走るケースがあります。
交通事故の増加は、地域住民の安全への不安を高めるだけでなく、観光業にも悪影響を及ぼしており「ニセコ終わった」と感じる人もいます。
事故が頻発することで、ニセコのイメージダウンや観光客の信頼低下につながり、長期的な経済損失が懸念されています。
また、事故による医療費や救急対応の負担が増大し、地元自治体の財政にも影響を与えています。
外国人による不法電波の使用

ニセコ終わったと言われる3つ目の理由は、外国人スキーヤーによる不法な電波使用問題です。
総務省の下部組織である北海道総合通信局の調査によると、2023年1月のみで確認された不法電波交信は121件に及び、そのうち114件が外国語で行われていることが明らかになりました。
この多くのケースは、バックカントリーで活動する外国人スキーヤーが、仲間との連絡手段として無線を使用しているものと見られています。
ニセコはバックカントリーが盛んで、多くの外国人スキーヤーが自然の中でのスキーを楽しんでいます。
しかし、これらの無許可の無線使用は、道路交通法(道交法)だけでなく、無線法にも違反しています。
違法な周波数での電波使用は、パトカーや消防、航空機といった緊急通信の妨害につながり、人命に関わる重大なリスクを孕んでいます。
北海道総合通信局の担当者は、「悪意はないと見られますが、無許可の周波数での通信は明らかな違法行為であり、放置すると重大な事故につながる可能性があります」と警鐘を鳴らしています。
さらに、ニセコはインバウンド観光客にとって重要な経済拠点であり、旅行者の安全確保は地域全体の信頼にも関わる問題です。
現地の観光協会は、無線使用に関する啓発活動を強化し、適切な手続きを踏むよう呼びかけています。
また、無線機器の使用に関する教育や、多言語でのガイドライン提供も検討されています。

ニセコのバブル崩壊の兆しについて
この投稿をInstagramで見る
今までニセコには多くの投資家や開発業者が参入してきました。
それにより土地価格や物価が上昇し、ニセコバブルと呼ばれるほどの成長を見せています。
しかし近年、プロジェクトコストが急激に上昇しており、過去10年で約3倍に上がっています。
特に、土地価格は著しく上昇し、同時に建設コストも大きく跳ね上がってきて、建設計画を見直す企業も出てきました。
これはニセコのバブル崩壊の兆しなのでしょうか?
詳しく解説していきます。
プロジェクトコストの上昇
ニセコでは土地の取得費用が大幅に上昇しただけでなく、建設資材や労働力のコストも急増しています。
このコスト上昇は、特に高級リゾート開発や大型ホテルプロジェクトは大きな影響を受けています。ニセコは都心部から遠く、輸送コストが高いため、同地域特有のコスト上昇が加速しています。
また、北海道内では他の大型プロジェクトとの労働力争奪戦が激化しており、これも労働コストの増加の要因になっています。
これにより、多くの開発計画が経済的なプレッシャーに直面しており、一部のプロジェクトの見直しや中止が進行しています。
これがニセコのバブル崩壊と言われる理由の1つです。
オーバーツーリズムを防ぐ総量規制
ニセコには年々観光客が増えており、混雑しているときはタクシー待ちに3時間かかるほどです。
まさにオーバーツーリズム状態となっています。
この状態を緩和するために、ニセコでは総量規制ともいえる、大型宿泊施設の建設に制限をかける条例を定めました。
これにより、今までのような過剰な投資や開発が抑えられることが期待されています。
これもニセコのバブル崩壊と言われている理由です。
労働力不足による地域への影響
ニセコエリアの急速な高級化は、地域の労働市場にも大きな影響を及ぼしています。
ニセコは北海道の中心部から離れた地域に位置しており、労働力の確保が困難です。
特に冬季の観光シーズンには、短期間で多くの労働者が必要となりますが、地元からの供給は限られています。
そんな中で、高級ホテルがあるスキー場付近のアルバイト時給が東京の水準を上回るほど上昇し、結果として賃金の安い介護職などから人材が流出しています。
結果として、倶知安町では訪問介護事業所が人材不足により閉鎖を余儀なくされ、これが地域住民の暮らしにも悪影響を及ぼしています。
高齢者が多く住む地域では、このような福祉サービスの不足は深刻な問題です。
地元自治体は、増加する観光客からの「宿泊税」を導入し、その税収を介護職の賃金引上げに充てるなどの対策を検討しています。
これがニセコのバブル崩壊と言われている3つ目の理由です。
ニセコの外資系ホテルへの影響
この投稿をInstagramで見る
ニセコには高級な外資系ホテルがたくさん建設されています。
2020年には香港資本の「パークハイアット ニセコHANAZONO」が、そして日本初の「東山ニセコビレッジ・リッツ・カールトン・リザーブ」がマレーシアの資本により開業。
そして2026年には、シンガポール資本の「アマン ニセコ」がオープン予定です。
ニセコのバブル崩壊によって、高級外資系ホテルが受ける可能性のある影響は多岐にわたります。
以下に考えられる主な影響を挙げます。
宿泊客の減少
地価や物価の高騰が続く中でのバブル崩壊は、観光客の減少を招く可能性があります。
特に投機目的で訪れていた外国人観光客が減少することで、宿泊客数が減る可能性があります。
収益の減少
宿泊客の減少により、ホテルの収益も低下します。
これにより、ホテルの経営状態が悪化し、コスト削減や雇用調整が必要になるかもしれません。
価格競争の激化
宿泊客を取り込むために、ホテル間での価格競争が激化する可能性があります。
これにより、客単価が下がり、利益率の圧迫につながる可能性があります。
施設維持コストの削減
収益が減少すると、外資系ホテルは施設の維持や改修にかかるコストを削減せざるを得なくなり、サービスや設備の質が低下するリスクがあります。
労働力確保の難化
経済状況が悪化すると、優秀なスタッフの確保が難しくなります。
特に、高給を提供できない状況になると、スキルの高いスタッフが他地域や他の業種に流出する可能性があります。
ブランドイメージの影響
リゾート地としてのニセコの魅力が低下すると、外資系ホテルのブランドイメージにも影響を及ぼす可能性があります。
これがさらに宿泊客の減少につながることが考えられます。
投資リターンの減少
投資家にとって、ホテルの収益率が低下することで、投資リターンが減少し、外資系企業がニセコへの追加投資を控える可能性があります。
売却や撤退のリスク
経営状況が改善しない場合、外資系ホテルは資産売却や市場からの撤退を検討する可能性があります。

「ニセコ」周辺のおすすめホテル
「ニセコ」の周辺には、素敵なホテルや旅館があります。
ニセコ昆布温泉 ホテル甘露の森
この「ニセコ昆布温泉 ホテル甘露の森」は、その名の通り森に囲まれた贅沢なホテルです。
紅葉の美しい秋や雪景色の冬、そして爽やかな緑の春夏、どの季節に訪れてもその美しさには目を奪われます。
毎晩、ホテルのロビーでは生演奏が開催され、まさしく心身をリセットするのに最適なホテルです。
ホテルの外観に足を踏み入れると、木製のインテリアや温かみのある装飾が訪れた人を迎え入れ、そこには日常を忘れさせてくれる特別な空間が広がります。
このホテルの総合評価は「4.44」です。( 評価詳細は こちら>> )
また、「ニセコ昆布温泉 ホテル甘露の森」に宿泊するなら「楽パック」のプランが便利です。
交通費込みのお得なパックなので、旅行全体が格安で行けますよ。
このホテルの紹介記事はこちら>>

月美の宿 紅葉音
この「月美の宿 紅葉音」は、静かな森に囲まれたホテルで、1日12組限定の隠れ宿として多くの旅行者に人気があります。
この宿は、源泉かけ流しの温泉や新鮮な食材を使った和食会席など、リラックスした時間を過ごすことができます。
初めて訪れる方に向けて、宿の特徴や魅力を紹介します。
この旅館の総合評価は「4.24」です。( 評価詳細は こちら>> )
また、「月美の宿 紅葉音」に宿泊するなら「楽パック」のプランが便利です。
交通費込みのお得なパックなので、旅行全体が格安で行けますよ。
このホテルの紹介記事はこちら>>

東山ニセコビレッジ・リッツ・カールトン・リザーブ
この「東山ニセコビレッジ・リッツ・カールトン・リザーブ」は、世界で5番目、日本初のリッツ・カールトンのリザーブブランドホテルです。
羊蹄山の雄大な景色を望む絶好のロケーションに位置し、自然との調和を重視した上質な空間で、贅沢なステイを楽しむことができます。
また、スキーリゾート直結という利便性も魅力の一つです。
四季折々の景色を楽しめるこの場所は、リラックスとアクティビティの両方を満喫したいカップルに最適です。
このホテルの総合評価は「3.67」です。( 評価詳細は こちら>> )
また、「東山ニセコビレッジ・リッツ・カールトン・リザーブ」に宿泊するなら「楽パック」のプランが便利です。
交通費込みのお得なパックなので、旅行全体が格安で行けますよ。
このホテルの紹介記事はこちら>>

ニセコ終わったの真相は?バブル崩壊の兆しと外資系ホテルの影響のまとめ
ニセコの観光地としての人気が高まる一方で、「ニセコは終わった」という声も聞かれるようになりました。
ニセコ終わったと言われる背景には、以下の要因が考えられます。
1. 居住実体のない住宅の増加
- 外国人投資家による不動産購入が活発化し、居住実態のない住宅が急増。
- 地価や家賃の急騰により、地元住民が他地域への転出を余儀なくされ、住民不在の観光地になる懸念。
2. 外国人ドライバーによる交通事故の増加
- 外国人ドライバーによる交通事故件数が増加し、地域住民や観光客の安全を脅かす深刻な問題に。
- 雪道での運転経験不足や交通ルールの違い、危険運転などが要因。
3. 外国人による不法電波の使用
- 外国人スキーヤーによる不法な電波使用が多発し、緊急通信の妨害など、人命に関わる重大なリスク。
- バックカントリーでの無線使用が主な原因と見られる。
4. ニセコのバブル崩壊の兆し
- プロジェクトコストの急激な上昇により、開発計画の見直しや中止が進行。
- オーバーツーリズムを防ぐための総量規制が、過剰な投資や開発を抑制。
- 労働力不足により、地域住民の暮らしにも悪影響。
5. ニセコの外資系ホテルへの影響
- バブル崩壊により、宿泊客の減少や収益の低下、価格競争の激化などが懸念。
- 施設維持コストの削減や労働力確保の難化、ブランドイメージの低下もリスク。
- 投資リターンの減少や売却、撤退のリスクも考えられる。
これらの要因が複合的に作用し、「ニセコ終わった」という噂につながっていると考えられます。
そのニセコと周辺のおすすめホテル情報をご紹介しました。
今後も新幹線駅の建設予定もあるので、まだまだ多くの外国人観光客がやって来ると思います。
個人的には「ニセコ終わった」とは思えないですね。
これからどうなるのか、注目していきたいです。




ANA楽パック
JAL楽パック
JR楽パック

コメント